「パンのレシピにある”スキムミルク”って、なに?」
「スキムミルクを入れないと、どうなるの?」
こんな疑問を持った方もいるのではないでしょうか。実際、私もそうでした。
違うパンを焼こうと思ったら、レシピに「スキムミルク」とあって・・・
用意してないよ!と出鼻をくじかれたことがあります。
結論から言うと、スキムミルクはパンに必要な材料です。
入れないと、たぶん、そのパンはおいしく仕上がらない可能性が高いです・・・。
そもそもどうして必要なの?と気になりますよね。
そこでこの記事では、
- パン作りでスキムミルクを入れる理由
- スキムミルクを入れないとどうなる?
- スキムミルクの代用品になるものは?
をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
スキムミルクとは
スキムミルクとは、牛乳から水分と脂肪分を取り除いて粉末状に加工したものです。
「脱脂粉乳」とも呼ばれています。
スーパーでも、製菓コーナーなどに置いてあることが多いので、購入先には困りにくい材料です。
パンのレシピでは、バターロールや食パンなど、ミルク風味の強いパンに使われます。
バターロール1回分(約8個)で、使うスキムミルクの量はおよそ10g。
パン作りを始めたばかりでとりあえず用意してみようという場合は、通常サイズのスキムミルクを用意するのがちょうどいいと思います。
パンにスキムミルクを入れる理由と効果
パンの材料として、スキムミルクを入れる理由は大きく3つあります。
- パンにミルクの風味と香りをつける
- 牛乳よりも安い&長期保存できる
- きれいな焼き色をつける
- 生地がかたくなるのを防ぐ
順に紹介していきます。
パンにミルクの風味と香りをつける
スキムミルクには、ミルクの風味や香りをつける効果があります。
また、以下のような特徴もあります。
- カルシウムやたんぱく質が豊富
- 脂肪分が牛乳よりも少ない
形状も粉末なので、液体の牛乳よりも扱いやすいですよね
バターロールや食パンなど、香りや風味がいいパンに使われます。
牛乳よりも安い&長期保存できる
スキムミルクは、牛乳に比べて値段が安いです。
また、常温で長期保存がしやすいので、パンの材料としては牛乳よりも使い勝手がいいです。
ただし、スキムミルクは湿気を吸いやすいという特徴もあります。
保存するときは、必ず密閉して保存するようにしましょう。
チャック付きの商品が便利です。
きれいな焼き色をつける
スキムミルクには、パン表面の焼き色をきれいにつける効果もあります。
含まれている乳糖という成分が、いわゆるお砂糖の一種のため、焼き色をつける役割があります。
生地がかたくなるのを防ぐ
スキムミルクには、生地がかたくなりにくくなる効果もあります。
また、焼き上がりもふんわりさせてくれます。
乳糖(=お砂糖)の「保水性」と呼ばれる性質が、しっとりやわらかく仕上げてくれます。
パン作りでスキムミルクを入れないとどうなる?
結論から言うと、スキムミルクを入れないと、パンの仕上がりが変わってしまいます。
たとえば、以下のようなパンになってしまう可能性があります。
- 風味や香りがしない
- 焼き色が薄く、白っぽい
- しっとり感が少ない
上記のようなパンって・・・結局のところ、おいしくないですよね。
特に、ミルク風味があってこそおいしいパンには、必ずと言っていいほどスキムミルクが材料として入っていることが多いです。
スキムミルクは「ミルク風味」「焼き色」「口当たり」などに必要な材料なので、入れないという選択肢は避けた方がいいです。
スキムミルクがない場合の代用品は?
とはいえ、家にスキムミルクがない場合もあるよね
そんなときは、家にある材料で代用もできるよ!
以下の材料は、スキムミルクの代用品にすることができます。
- 牛乳
- 赤ちゃん用の粉ミルク
- コーヒー用の粉ミルク(クリーミングパウダー)
- 豆乳
一番、身近な材料は牛乳だと思います。
牛乳で代用する場合は、スキムミルクの10倍量の牛乳に置き換えます。また、その分、水分を牛乳の90%分減らせばOKです。
詳しくは、こちらの記事で解説しています。
まとめ
今回は、パンにスキムミルクを入れる理由を解説しました。
パンの材料としてスキムミルクを入れる理由は、以下の4つです。
- パンにミルクの風味と香りをつける
- 牛乳よりも安い&長期保存できる
- きれいな焼き色をつける
- 生地がかたくなるのを防ぐ
実はとても大事な役割なので、スキムミルクを抜くことはやめましょう。
また、もし家にスキムミルクがない場合は、牛乳などで代用してもOKです。
パン作りをする方に、この生地が参考になればうれしいです!
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